当院を利用可能な方
どういった方たちが在宅医療の対象となるのでしょうか。
寝たきりで重症の方のみが対象となっているわけではありません。
保険診療上の定義では、在宅医療の対象は、「在宅で療養を行っている患者であって、疾病、傷病のために通院による療養が困難な者」となっています。
また、除外基準として、「少なくとも独歩で家族・介助者等の助けを借りずに通院ができる者」と通知されています。
具体例を挙げると、
- 糖尿病などの持病を抱えているが、高齢で筋力が低下し一人で 移動できる範囲が制限されており、家族が病院に連れて行くのも難しい方
- 悪性腫瘍で積極的な治療の適応とならず、自宅で過ごすことを希望している方
- 老衰で最後の時を迎えるのに、自宅をその場所として希望される方
- 認知症に加え高血圧などの持病があるが本人には病識がなく病院に行くのに強い抵抗を示される方
といった様々な場合が広く対象となっています。
家族に囲まれて住み慣れた自宅で最後の時を迎えることも、在宅医療の導入によって可能となります。
ご自身もしくはご家族が在宅医療の適応となるのかについてお悩みの場合は、ぜひ当院までご相談ください。
ご利用の流れ
1. 患者様からのご希望により、在宅医療の準備体制を整えます
(ご自宅で療養中の方)
ケアマネージャーにご相談いただくか、当院にお問い合わせください。
(ご入院中の方)
入院している病院内の相談窓口やソーシャルワーカー、ケアマネージャーにご相談ください。
2. 診療情報提供書等のご提出
事前に診療情報提供書等をいただきます。入院中の方は退院前にカンファレンスを開催し、当院にて、受け入れ可能であるかの審査をさせていただきます。
3. 初回訪問日の決定・契約手続
当院で訪問診療に伺うことが決定された後に、初回訪問日を決定します。
初回訪問日に契約の手続きをさせていただき、訪問診療が開始になります。
原則として、曜日と時間を決めた、月に2回以上の定期的な訪問となります。次の訪問日については訪問の都度、相談させていただきます。
ご利用上のお願い
当院の在宅担当医は、外来診察も行っておりますので、すぐに往診対応ができない時間帯があることをご了承ください。
在宅医療または、クリニックでは対応できることに限界があります。
当院での対応が難しい場合は、後方支援病院または基幹病院へ搬送させていただくことをご理解ください。